読書感想文

成瀬は天下を取りに行く 読書感想文

僕の愛読書である『成瀬は天下を取りに行く』の感想文です。

多少のネタバレを含むので、ぜひとも読了後にお読みください。

成瀬は天下を取りに行くの本筋

この物語は成瀬あかりが『読者がやってみたいなと考えたことはあるけれど理由を作ってやらなかったこと』を次々にやっていく物語だ。

感想

まず自分が興味深く感じたのは成瀬あかりは主人公ではないということだ。

もちろん、成瀬は天下を取りに行くというタイトルからあるように成瀬が物語の中心人物だ。

だが、多くの物語は成瀬あかりの躍動に巻き込まれたり、感化されたりする周りの人間視点で描かれる。

成瀬に影響された様々な人々の視点で物語が進んでいくので、読者は成瀬あかりという人物を紐解きながら読んでいく

成瀬を紐解いているうちに、成瀬の魅力に引き込まれてしまう。

僕も成瀬に引き込まれた一人だ。(多分読者の全員が成瀬あかり推しになると思う)

成瀬は色々なことにチャレンジする。

m1のオーディションに出てそれにとどまらず、文化祭で漫才をする。

閉店する西武大津店を見送るため毎日Lionsのユニフォームを着てテレビに映りこむ。

髪の伸びるスピードが気になって坊主にする。

こんな、興味がわいたら間髪入れずにチャレンジする追求力と物怖じしない生き方に感動した。

成瀬。かっこよすぎるよ。

この本を読み、成瀬に感化されて子供のころに持っていたチャレンジ精神を呼び起こされた。

読書をすることで過去の自分を呼び起こすことができた。

読書は過去の自分自身との対話である』そんなことを思った。

ちなみに、僕はこの本を受験年の12月という試験2か月前に読んだのだけど、成瀬に引き込まれて1日この本を読んで勉強せずに終わったよ。

受験の追い込み期の人間が勉強そっちのけで取りつかれたかのように読んでしまうほど素晴らしい作品だ。

漫画版も出るらしい。楽しみすぎる。

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