ことわざのワナ
『善は急げだ。早速始めよう。』
こんな感じで、日常生活で人と話しているときにことわざを聞くことがあります。
ことわざを元に論を展開されたら内容に納得していなくても『正しいのかなー』って無意識に考えてしたりしまいます。
しかし、ことわざはこの世に無限と言っていいほどたくさんあります。
だから中には『内容が逆』のことわざが存在してしまっています。
『三度目の正直』⇔『二度あることは三度ある』がいい例です。
こんなにもはっきりとした定説があるでもないふわふわした概念であることわざに対して無意識のうちに従ってしまうのは不合理な行為だと言えます。
では、なぜ無意識のうちにことわざにひれ伏してしまうのでしょうか。
権威効果
考えられる心理効果で『権威効果』があります。
権威効果とは『地位が高い人や尊敬されている人の言動に対して、『地位が高いから』や『尊敬しているから』という理由だけで、信じやすくなったり賛同しやすくなってしまう現象』です 。
私たちの多くは子供頃から『目上の人を敬いなさい』、『あなたがここにいるのはあなたの先祖のおかげよ』などと言われ育てられ、自分より年齢が高い人やその人の言葉対して無意識のうちに尊敬の念を抱いてしまったり、その言葉を頭ごなしに信じてしまう傾向があります。
そして、その系譜で『昔の人』ならびに 『昔の人の言葉=ことわざ』も信じやすくなるのではないかということです。
以上ことわざの心理学でした。
参考書籍