先延ばし脱却法
勉強や仕事をやらなければならないのにもかかわらず、『あと10分だけ』と、ゲームやスマホに手を伸ばし、気づけば1日が終わっていた。
そして、やらなければならない勉強や課題を『明日やろう』と言って先延ばしにしたことはないだろうか。
この現象を心理学では『先延ばし』と呼ぶ。
自制心が低い人や将来の苦痛を低く見積もってしまう人に多く見られる現象である。
自制心を高めたり、将来の苦痛を正確に捉えられるように努力するのは虚しい。
性格は遺伝で決まる部分が多いからだ。
では、先延ばし癖を正すことは不可能なのか。
いや、可能である。
ある研究で私たちがゲームやスマホなどの誘惑に勝てる可能性は約50%であることが分かった。
おそらく、自制心をいくら高める努力をしたところでこの数字に大きく変化はないだろう。
ここで、『戦わずして勝つ』を念頭に置こう。
誘惑に勝てる可能性は50%しかない。そんな分が悪い勝負には降りよう。
すなわち、“誘惑を消す”ことを目指す。
具体的にはゲームやスマホを排除しよう。
レベル1では自分の身からゲームやスマホを遠ざける。
勉強部屋ではない場所でゲームをしたり、スマホの充電を玄関で行う。
あるものごとを習慣化したいならばその物事を20秒早く行えるようにする。
悪い習慣を止めたいならばその物事を20秒遅く行えるようにブロッカーを作る。
心理学の『20秒ルール』の考え方に則ったルールである
レベル2ではタイムロッキングコンテナやアプリロックを使う。
これらを使い、時間を決めてその時間は確実にゲームやスマホを使えない状態を作ることができる。
タイムロッキングコンテナ:
正直、ここまでやれば日々の集中力は担保できる。
レベルMAXではゲームやスマホを売ってしまうことだ。
だが、ここまでのことを行えば、連絡手段や趣味の喪失など、でかい問題も抱えることになる。
すなわち、レベルMAXはトレードオフを行うことである。
『先延ばし』で困っているなら、ぜひ、レベル1から試してみてほしい。
効果を実感できるはずだ。
以下参考文献