映画感想文

映画感想文『VENOM:THE LAST DANCE』

ヴェノムの新作映画を見てきました。

映画あるあるですけど、見たいと思っていた新しい映画を用事が重なって見そびれているときに、SNSでネタバレをくらってしまって、映画の面白みが半減してしまう現象。

それを防ぐために自分は、映画が公開されて3日以内には映画館に足を運ぶことにしています。

さっそく、ここからはこの映画を見て感じたことを、この映画を見た人と共有するために、つづります。

注意:ネタバレあり

VENOM:THE LAST DANCEの感想文

正直、一番初めの感想はヴェノムいなくなっちゃうんだーってことだな。

エンドクレジット前と後の映像にも、ヴェノムが生きてることを示唆するシーンがなかったからほんとにいなくなっちゃったんだなー。

ダークヒーローとしてのヴェノムが好きだったから、寂しいな。

でも、ヴェノムがシンビオートハンターもろとも、酸を浴びて、敵の消滅を謀るシーンで、極限状態のヴェノムがエディのことを守ろうとしたのは感動したな。

ヴェノム1、ヴェノム2を経て、始めはいがみ合っていた、エディとヴェノムが、最終的には互いのことを”相棒”として、大切にしていたことを表す感動的なシーンだった。

もっとも、この”相棒”は、意識的な歩み寄りというよりは、諦念的な譲歩だろうが。

好きなシーンを挙げていく。

まず、闇の王がしゃべり(緑のシンビオートが見た未来)、MARVELのロゴが出た後のシーン。

まさかのスパイダーマンNO WAY HOMEのエンドクレジットの後のシーンから始まる。

エディがバーテンダーからサノスの惨事について聞いてる途中で、ストレンジの『すべての人間がピーターパーカーを忘れる』という呪文が発動し、おそらくヴェノムの中にあった『ピーターパーカー=スパイダーマン』という情報が」消去されたことで、スパイダーマンの世界にいる因果がなくなり、もともといた世界(エディの世界)に戻る。

このシーンが好きな理由は、MARVEL作品の作品間での繋がりを感じられるからだ。

スパイダーマンの話が、ドクターストレンジやヴェノムに繋がっていくことで、いろいろな想像に浸ることができる。

例えば、ヴェノムがスパイダーマンの世界に行ってしまったってことは、ヴェノムがスパイダーマンのことを知っているということである。

っていうことは、ヴェノムの世界にもスパイダーマンが存在していた、もしくは存在しているのかもしれない。

今存在してなくても、程度はわからないがシンビオートが未来を見えることが判明したから、ヴェノムも未来を見て、スパイダーマンのことを知ったのかもしれない。

それなら、この話は次世代のスパイダーマンに繋がる、、、!
みたいな感じ。

こんな想像をすること自体が楽しいし幸せだから、作品のクロスオーバーは大歓迎だ。

後半でシンビオートハンターがヴェノムを追って、エリア51の研究所を襲撃するシーン。

研究所で保管されていたシンビオートがシンビオートハンターに対抗するために一斉に解き放たれ、近くにいる人間を乗っ取り、チームとなってシンビオートハンターと戦うシーン。

それぞれのシンビオートの肉体や性格に個性があったのがまずよかった。

まるで人間みたい。

自分は、むきむきの喧嘩腰だったシンビオートが特に好き。

人間とシンビオートが敵を同じくしていたからこそ、このシーンではシンビオートが人間に重なって見えた。(シンビオートが人間の身体を乗っ取っているから物理的にも重なってはいるけれど。)

プラスしてこのシーンが、ヒーローとしてのヴェノム(シンビオート)を表している感じがして好きだ。

人間がシンビオートをまとうシーンがアイアンマンがナノテクノロジーをまとい変身するシーンと重なってかっこいい。

あと、シンビオートが『種の存続』を重視しているのが意外だった。

シンビオートに対して、自分が生き残ることを最優先して、どんな手を使っても生き残る生物っていうイメージがあったから、緑のシンビオートが自分の命を張ってヴェノムを守るシーンにびっくりした。

最後に、ヴェノムがいなくなっちゃったのはやっぱりさみしいけど、ヴェノムが最終的に、意図的ではないだろが、ヒーローとして生き抜いたのはかっこよかった。

最後に高速移動したシンビオートよ、ヴェノム4に繋げてくれ!

p.s We are Venomの掛け声がうまくいかなかったのが、エディとヴェノムの別れを暗示していたのかな。