心理学解説

心理学解説『ピグマリオン効果』~期待されたら期待通りの結果になる~

ピグマリオン効果

今回紹介する心理効果は『ピグマリオン効果』です。

ピグマリオン効果とは『教師や親の期待によって、期待された子供の成績が上がってしまう現象』のことです。

教師や親の期待に応えようとやる気が生まれて成績が上がってしまうというわけです。

ある実験で実験者が教師に、将来有望な生徒のリストを渡します。

それを見た教師は将来有望な生徒に期待して、無意識のうちに他の生徒より手厚いサポートを行ったのでしょう。

また、教師から軽い特別扱いされていることに気づいた生徒は、教師からの期待に応えようと勉学に励んだのでしょう。

その結果、後日のテストで将来有望な生徒のリストに載っていた生徒の成績が上がってしまいました。

この実験のみそが将来有望な生徒のリストに載った生徒はクラスの中で無作為に選ばれた生徒だったことです。

たまたま選ばれた生徒が勝手に期待されて、その期待に応えようと勉強したから成績があがったということです。

ピグマリオン効果の使い方

期待をすることで実際に期待通りになってしまうのがピグマリオン効果です。

ですから、期待している旨を本人に伝えることが重要です。

『次のテストがんばって!』と素直に伝えるのはどうでしょう。

ピグマリオン効果に関連があるバイアスについて

ピグマリオン効果には逆バージョンがあり、『ゴーレム効果』と呼ばれます。

心理学解説『ゴーレム効果』~期待の低さが成績の低さに繋がる~|行動心理解説@或火メディア

以上ピグマリオン効果でした。

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