確率荷重
今回紹介する心理効果は『確率荷重』です。
確率荷重とは『発生確率が高いものごとの確率を過小評価し、発生確率が低いものごとの確率を過大評価してしまう現象』です。
例を挙げると、宝くじや飛行機があります。
まず、宝くじは実力が一切関係ない完全なる運否天賦なギャンブルです。
宝くじの期待値は一枚300円のもので、約150円と言われており、大数の法則を踏まえると、必ず負けるギャンブルであり、合理的に考えて宝くじに挑むメリットはありません。
しかし、多くの人が宝くじという不毛なギャンブルを行っています。
一体全体なぜでしょうか
考えられる原因として楽観バイアスがあります。
勝ちを目指していない人を除いて、彼らの多くは、小さすぎる確率を額面通り理解できず、物事を楽観的に考えてしまう楽観バイアスが働き、『今日誕生日だし最近ついてるし今の俺なら当たる!』と浮足立って、宝くじ店に並んでしまっています。
また、飛行機の事故が起きると、全く関係ないそのあとのフライトで予約のキャンセルが多発することがあります。
利用可能性ヒューリスティックにより、思い出しやすいものごとの発生確率を高く見積もってしまい、ニュースになっている飛行機の事故が記憶に強く刻まれることで、統計に関係なく、飛行機事故の発生確率を高く見積もってしまっているのです。
また、ある実験で僕らは痛みを受ける可能性が少しでもあるのなら、痛みを受ける確率がすごく低くても、強くストレスを受けることが分かっています。
いくら模試でA判定が出ているからと言って、本番緊張しない人は誰もいませんからね。
以上確率荷重の紹介でした。
参考書籍
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